2017
05.17
05.17
【MRのある世界】MRで安全な実験
教師として学校の授業で行う実験ではふざけている生徒を見ていると事故を起こさないかといつもヒヤヒヤさせられる。よそ見をしていて、薬品が入ったビーカーを倒したり、手順を間違えて危険な反応が試験管の中で起きる可能性が高くなるからだ。
だがMRデバイスが授業に導入されてからは実験中の事故が各段に減った。
MRデバイスで映す実験器具、薬品は全てCGなので硫黄や塩酸といった危険性の高い薬品を使用せずに実験のデモンストレーションが行える。薬品特有の刺激臭や化学反応によって発生する臭いはMRデバイスによって再現された臭いなので、子供が大量に吸い込んだとしても体調を崩す事は無くなった。誤って薬品に触れたり、何かの拍子に実験器具を壊すこともないので安全に実験を行うことが出来る。また、あえて失敗する様子を見せて実験の危険性を伝えることが出来る。
ビデオの教材とは違い目の前で化学反応を観察することが出来るので、映像の途中で居眠りする生徒も各段に減らすことができた。また、CGの機材や薬品には限りはないので自ら進んであれこれ考えて実験する生徒も増えてきた。
MRの活用で以前より学習に興味を持ってもらえるのは教師として嬉しい限りだ。