02.12
【World MR News】アミューズメント施設で人気のVR系コンテンツも多数出展! 「ジャパン アミューズメント エキスポ2019」をレポート
Gzブレイン、niconico、一般社団法人日本アミューズメント産業協会、一般社団法人日本eスポーツ連合は、1月26日と27日に「JAEPO×闘会議×JeSU 2019」を開催した。8万4214人が来場したイベントだったが、今年は1月25日に「ジャパン アミューズメント エキスポ2019」(以下JAEPO2019)が単独で、業者商談日を開催。そちらにも6679人の来場者が会場に訪れていた。
本稿では1月25日に行われた「JAEPO2019」の中から、主にVR系コンテンツを中心にピックアップしてお届けする。
人気NO.1の『猛獣逃げきりアクティビティ ニゲキル』や『ゴジラVR』『冒険川下りVR ラピッドリバー』が出展! 「バンダイナムコアミューズメント」ブース
今年稼働予定のアミューズメント向けゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー』や『ソードアート・オンライン アーケード ディープ・エクスプローラー』など、様々な話題作が出展されていたバンダイナムコアミューズメントのブース。
「SHARE WITH」を合言葉に「新しい遊びの世界の『フェス』」をコンセプトにブースが展開されていたということもあり、全体的に賑やかな雰囲気が漂っていた。また、「JAEPO2019」の中でも大き目のスペースを取っていたということもあってか、普段なかなか体験する機会が少ないアミューズメント系コンテンツやVRアクティビティも出展されていた。
■『猛獣逃げきりアクティビティ ニゲキル』
大阪府吹田市のEXPOCITY内にあるアミューズメント施設「VS PARK」の中で、NO.1の人気を誇るコンテンツがこちらの『猛獣逃げきりアクティビティ ニゲキル』だ。この施設のために開発されたコンテンツということもあり、日本ではまだ1ヵ所にしか設置されていない。関東に住んでいる人たちにとっては、この「JAEPO2019」で同タイトルが体験出来るのはなかなか貴重な機会となった。
内容自体は至ってシンプルで、チーターやパンダ、恐竜など9種類の猛獣から逃げるために10メートルのエリアを駆け抜けるというもの。ゲーム終了後、どちらが勝ったかが表示されるようになっている。内容もわかりやすいので、他の人が体験しているのを見ているだけでも楽しいため、人気が高いのもうなずける。
■『ゴジラVR』
『ゴジラVR』は、映画『シン・ゴジラ』のワンシーンを再現したVRアクティビティだ。参加者は攻撃ヘリ部隊の一員になり、ゴジラに対して血液凝固剤を撃ち込んで倒していく。
ちなみに以前にも『シン・ゴジラ』をモチーフにしたMRコンテンツが他にあったが、そちらはシナリオ的には必ず失敗してしまうようになっていた(あくまでも映画の世界観を壊さないため)。しかし、この『ゴジラVR』はそうした決まった結末ではなく、上手く攻撃をすることでゴジラを倒すことができる。また、ときには失敗してしまうということもあるとのこと。最大ふたりから4人まで参加できるが、仲間同士の協力が重要となるのである。
『ゴジラVR』のプロデューサーである小笹千紘氏は、「映画の『シン・ゴジラ』は、ゴジラの恐怖や大きさの迫力、街が破壊されていくときの絶望感などが印象的だと思っています。そうしたものを体感できるように作ったのが、この『ゴジラVR』です。映像もかなり凝っており、ゴジラもリアルです。攻撃ヘリ部隊の一員として戦うという設定になっているので、ゴジラのすぐ近くまで寄って顔の近くで吠えられたり尻尾が揺れている真下に潜り込んだり、放射線流を間近で感じることができます。VRゴーグルと稼働シートが採用されており、体感こみで体験することができ、ゴジラの迫力を存分に楽しむことができます」と、その魅力を語っていた。
この稼働シート部分はシリンダーが入っており、全体が揺れるようになっている。VR内の映像もヘリの中にいる状態のため、リアルに自分がヘリに乗って動き回っている感覚を味わうことができるのだ。また、映画のシーンも再現されており、映画『シン・ゴジラ』を観たことがある人ならば、思わずニヤリとしてしまう場面が登場する。もちろん映画にはないアングルでも観られるため、ゴジラファンにはたまらないコンテンツとなっている。
■『冒険川下りVR ラピッドリバー』
昔ゲームセンターに、ゴムボートをふたりの息を合わせて漕いでいく体感型のゲーム筐体『ラピッドリバー』というものがあったのを覚えている人はいるだろうか? それをVR化した作品が、『冒険川下りVR ラピッドリバー』である。
装着から体験終了まで概ね1プレイ10分ほどとなっており、左右90度ほど動くオリジナルの筐体に4人ひと組で乗り込み、本物さながらの激流下りを体験していく。VRコンテンツといえば「VR酔い」という課題があるが、映像に合わせて筐体自体が高い精度で動くため、この『冒険川下りVR ラピッドリバー』ではそうした問題はかなり軽減されているとのこと。
■バンダイナムコアミューズメントのVRアクティビティ担当者に直撃インタビュー!
今回バンダイナムコアミューズメントのブースで、VR ZONEなどのVRアクティビティを担当している近藤千裕氏にお話を伺うことができた。
――今回出展されているタイトルは、企画から実際の運用までどれぐらいの期間が掛かっていますか?
小林氏:アクティビティによって開発期間はさまざまなので一概には言えませんが、半年~1年程度です。
――VR以外のARやMRなどを利用したデバイスを活用されていく予定はございますか?
小林氏:それぞれ、時代に即したデバイスでのエンターテインメントの提供を考えていますので、VRにこだわらず、さまざまなRを試していきたいです。
――VRアクティビティの課題がございましたら教えてください。
小林氏:どうしても、ケーブルで繋がれてしまうことと、まだまだゴーグルが重いことですね。
――VRアクティビティで今後予定しているものや、挑戦したいことなどがございましたら、言える範囲で教えてください。
小林氏:今後も、体験したくても現実では不可能な体験を、VRで可能にしていきたいと考えています。
――ありがとうございました!
あの『電車でGO!!』がVRで登場!? 「タイトー」ブース
タイトーのブースで真っ先に目に付いたのは、参考出展されていた『VR電車でGO!!』だ。VRゴーグルを装着し、まさに運転手になりきってゲームが体験できるというもの。センサーにより、指先確認も行うことができる。人によって異なるが、ひとりあたり概ね7分~12分ぐらいのプレイ時間となっていた。
また、『進撃の巨人』や『キャプテン翼』といった人気IPを利用したVRコンテンツも出展されていた。『進撃の巨人 THE HUMMAN RACE』のほうは、馬に乗って女形の巨人から逃げるという内容の作品である。馬型の機器にまたがりVRゴーグルを装着することで、臨場感溢れる体験ができる。また、前方に扇風機が設置されており、風も体感できるようになっていた。
初お披露目を含む7つのコンテンツを展示! 「レジェンドスポーツヒーローズ」ブース
国内外で展開している体感型スポーツブンランド「レジェンドスポーツヒーローズ」のブースには、多数のコンテンツが出展されていた。この『レジェンドスポーツヒーローズ』とは、気軽で身近に、リアルかつみんなで楽しめるスポーツを求めているユーザーをターゲットにしており、スポーツと大型スクリーンを融合した新しいeスポーツの形を提案しているコンテンツである。
この「JAEPO2019」では、今回が初お披露目となる『レジェンドバスケットボール』と『レジェンドピンボール』に加えて、『レジェンドアーチェリー』『レジェンドピッチング』『レジェンドサッカー』『ダイナマイトポーズ』『キャンディスラッシュ』といった7つのコンテンツが体験できるようになっていた。
コンパクトでふたり同時体験可能なVRお化け屋敷を出展! 「サファリゲームズ」ブース
サファリゲームズのブースには、シアター筐体でふたり同時体験可能なVRコンテンツ『VRお化け屋敷 呪刻列車・呪刻教室』が出展されていた。証明写真を撮る機械ぐらいのコンパクトさで、キャスターも搭載されており自由に移動させることができるというところも特徴のひとつだ。
複数のコンテンツが用意されており、体験者自身が選んで視聴できるというところもポイントである。
Photo&Words 高島おしゃむ
コンピュータホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。
雑紙の執筆や、ドリームキャスト用のポータルサイト「イサオ マガジン トゥデイ」の
企画・運用等に携わる。
その後、ドワンゴでモバイルサイトの企画・運営等を経て、2014年より再びフリーで活動中。