2018
09.28

【World MR News】まだまだ今年も健在! 「東京ゲームショウ2018」で見かけたVRブースたち≪前編≫

World MR News

9月20日(木)から9月23日(日)にかけて、千葉・幕張メッセで開催された日本最大のゲームイベント「東京ゲームショウ2018」。今年は「eスポーツ」をフィーチャーした内容となっていたが、昨年に引き続きVR/ARコーナーが用意されているなど、まだまだVR系コンテンツは健在だった。今回はその中から、特に気になったブースをピックアップしてご紹介していく。

■「JPPVR」ブース

映画『トロン』に出てきそうな、近未来風のVRライドが多数出展されていたJPPVRのブース。中でも目を引いたのが、新たにデザインされたバイク系VRアミューズメント筐体の『PHOTON BIKE』だ。また、高速ビルの間を自転車で駆け抜ける『TIME CYCLE』やガトリングを撃ちまくって日頃貯まったストレスを吹き飛ばせる『SUPER GUIDE』、日本初上陸のVR[レースゲーム筐体『THE DUST OF SAND』も体験可能となっていた。

SF映画にそのまま出てきそうなフォルムの『PHOTON BIKE』。外から見ているだけでも、乗ってみたくなる筐体だ。

高所恐怖症にはつらい『TIME CYCLE』。まさにVRならではといった作品といえる。

■「ハシラス」ブース

VR/ARコーナーの中では、2番目に大きなブースを構えていたのがハシラスだ。今回が初公開となる、最大16人まで参加可能な大人数マルチプレーVR遊園地『オルタランド』が初出展。従来までのVRアトラクションの場合、コンテンツを選んでからVRヘッドセットを被るという流れだったが、この『オルタランド』ではVRヘッドセットを被りっぱなしでバーチャル世界の中でコンテンツを選んで遊べるようになっていた。

また、同ブースではブランコ型の筐体に乗りビルの谷間を駆け抜けていく『アーバン・コースター』や最大4人で乗馬レースが体験できる『ハシラスレース』といった、ユニークなVRアトラクションが複数が出展されていた。

この日はビジネスデイの朝一番の時間帯だったため、まだ人はまばらだった。しかし、一般公開日には多くの人が同ブースに訪れていた。

■「V-REVOLUTION」ブース

ゲームに特化したVRのプラットフォームを出展していた、V-REVOLUTIONのブース。すでに京都のカフェに導入されているが、お話をお伺いしたところ現在はデベロッパーを募集している状態とのこと。同システムでは、『脱出大作戦!~豪華客船から宝石を奪え!~』『DEATH・GAME』『妖怪探偵倶楽部』など、8種類のゲームがプレイ可能となっていた。

■「オーディオハート」ブース

オーディオハートブースには、シェル型のイス形スピーカー『VRS-1』が展示されていた。その特徴は、内部に14個のスピーカーを内蔵しており、ドルビーアトモスと呼ばれる映画館で使われている音響を、そのまま再現することができるところだ。

今回展示では、「ドルビーアトモス」に対応したゲーム『Star Wars バトルフロント』の映像で、頭上を飛び回っているような迫力のある音を体験できるようになっていた。今後はゲームでも「ドルビーアトモス」に対応しているソフトが増えていくという。ちなみに、新作のBlu-rayのソフトでULTRA HDのものは、半分以上「ドルビーアトモス」に対応しているそうだ。

『VRS-1』は98万円(税別)と高価だが、廉価版の『VRS-2』も用意されている。こちらのお値段は68万円(税別)だ。一番の違いは『VRS-1』が11.2chで。『VRS-2』のほうは天井スピーカーがなく7.2chになっているところである。

とはいえ、ほとんどのゲームや映像ソフトは7.2chであるため、こちらでも十分に迫力ある音を楽しむことができる。

まさに映画館のような迫力ある音が楽しめる。ゲームユーザーはもちろんのこと、オーディオマニアでもひとつ欲しくなる製品だ。また、外からはあまり音漏れがしてこないところも特徴である。

■ポケット・クエリーズブース

今年の東京ゲームショウは、VR/ARコーナー以外でもいくつかVR系のコンテンツを展示しているところを見かけた。そのうちのひとつが、ビジネスソリューションコーナーに出展していたポケット・クエリーズのブースだ。

今回同ブースに出展されていたのは、東京電力と共同開発を行っているMixed Realityソリューション『QuantuMR』だ。ブース内では、MR技術を使ってどのような研究開発を行っているかの紹介が行われていたほか、実際に『Microsoft HoloLens』を装着してしてMRでのデモが体験できるようになっていた。ブースを訪れていた人たちにとっても、最新のMR技術に触れる貴重な機会となっていた。

同ブースでは、『Microsoft HoloLens』を装着し、MRで表示される指示に従って作業を行う体験が出来るようになっていた。

Photo&Words 高島おしゃむ
コンピュータホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。
雑紙の執筆や、ドリームキャスト用のポータルサイト「イサオ マガジン トゥデイ」の
企画・運用等に携わる。
その後、ドワンゴでモバイルサイトの企画・運営等を経て、2014年より再びフリーで活動中。