2017
04.28

【World MR News】「VRLAのEaster egg huntへ行ってみた」レポが面白い!

World MR News

先日のニュース記事でも紹介した「VRLA」(米ロサンゼルスにて4月14日~15日に開催)の「Easter egg hunt」。MicrosoftのHoloLensを利用して楽しめる展示物だが、これを実際に体験したメンバーたちのレポートがuploadvr.comにて公開されているので紹介しよう。

イベント会期中、このデモを体験するために、ものすごい長蛇の列ができていたという。HoloLensを着用する前の展示エリアには、物理的にカラフルなセットを設けられており、岩や木々などのオブジェクトを観ることができる。しかし、HoloLensを着用することで、実際にそこにはないはずのイースターのエッグハントを体感することができるのだ。

この体験中のメンバーたちは、エッグを見つける以外にも、飛んでいる蝶々やウサギに遭遇したようだ。もちろん、HoloLensの機能を通していないカメラでは、それらは全く存在しないので、この映像には映っていない。見えている人と客観的にそれを映し、見えない側とでのテンションの差が感じられる、面白い映像になっている。
また、HoloLensを着用して見える空間や、長蛇の列の様子については、こちらの動画で体感することができるので合わせてご覧いただきたい。

さらに、この体験を通じて、彼らが2年前に取材したNYUのケン・パーリン氏のコメントを残している。

“私の興味は実のところはVRではないんです。近い現実的な将来において、世界中のみんながサイバーコンタクトレンズなどを身に付けて生活する、そんな中で、子どもたちが育つような世界なんです。みんなが見ているビジュアルリアリティそのもの自体が、コンピューターグラフィックスの技術によって介される時代、既存の世界のものをすべて含んだ上で、より拡張されている現実の世界が到来するのです。

しかし私の本当の関心はそれだけではありません。むしろ、これらの事象が将来の自然言語の進化に与える影響に関心があるのです。子どもたちが空中で何かを描くことができれば、その通り手の波でお互いのアイデアを見ることができるようになり、そうなれば、子どもたちは自発的に自然言語を進化させ、より明確で新しいこの表現方法を組み込んでいくことになるでしょう。

結局のところ、自然言語は人類において非常に強力なものです。これによって人類の成果が成されてきました。自然言語をより強力に進化させることは、おそらく私達人類に出来る最も重要なことです。

しかし、そのような言語の発展は、我々が発明できるものではありません。これまでの言語学者が発見してきたように、自然言語の進化とは、子どもが他の子どもとコミュニケーションするときに、それを使用することによってのみ進化していくことができます。

私達ができること、すなわち、現在NYUのグループが取り組んでいる技術とコンテンツの実験を通して始めていることは、そのような進化が起こりうる条件を作り始めることなのです。

参照元:https://uploadvr.com/went-ar-easter-egg-hunt-vrla/