【World MR News】測定ツール「Cubit」MRでDIYを楽しく

2017
08.10

【World MR News】測定ツール「Cubit」MRでDIYを楽しく

家の改修や改装では、しばしばプロセスが面倒でストレスを感じることもある。しかし、テクノロジーがこれを少しだけ楽にしてくれるかもしれない。ニュージャージー州に拠点を置くスタートアップ企業のPlottは、作業実稼働前に、完成予想が視覚化できるようにするアプリケーションと「Cubit」というスマートな測定ツールを使って、空間の測定とマッピングをより簡単なプロセスで行える開発をしている。

たった1.5×3.875×3.625インチ（3.8×9.84×9.2センチメートル）の測定ツールCubitは、とても小型ながら、その中には高性能さを秘めており、内部に2つのレーザーセンサーがあり、各方向に最大100フィート（約30.5m）の高さと幅を測定できるように設計されている。だが、もちろん測定が必要なものすべてが完璧で真っ直ぐな形をしているわけではないので、変わった形のアイテムを測定するため用に「寸法調整ホイール」も備わっている。

Cubitは1回の充電で3,000回の読み取りが可能とされており、バッテリーで動作し、充電はmicroUSBケーブルを使用。同社によれば、測定レーザーは30フィート（約9m）毎に、1/8インチ（約3.2 mm）以内の正確さで、ラボでのテストでは誤差は0.02％まで修正されている。

測定値はLCD画面に表示され、Bluetooth接続されたアプリを使用すると、より多くの情報も入手できるようになる。測定結果の記録、比較、保存に使用でき、作業中の部屋に拡張現実情報も配置できる。これにより、絵を飾る場所を簡単に見つけることが可能に。壁に釘やフックを打ち入れる前に、実際どのように見えるのかを正確に視覚化できるのだ。ユーザーは、アプリで改装したいスペースの写真を撮り、Cubitと接続し、追加したいオブジェクトの画像と測定値を入れるだけ。

PlottのCEO/創業者であるDavid Xingは次のように述べている。「DIYの家庭デザインや改装プロジェクトにおいて、事前の測定と計算の過程は、創造性と楽しさを妨げてしまうと信じています。 Cubitを使用することで、人々はその面倒さから解放され、空間デザインをどのように見せたいかに焦点を当てることができますし、MRの技術によって、正確な計画と設計を実現するのです。」

現在CubitはIndieGogoで予約注文が可能。資金調達の目標が達成されれば、11月に配達を開始する予定で、小売価格は99ドルからとなる。