04.04
【World MR News】NASA、宇宙飛行士トレーニング用にMRシステムを活用
NASAはMR技術を用いることにより、宇宙飛行士の訓練に役立てようとしていると、TechRadarが報じている。
NASAはこれまでも宇宙飛行士の教育や訓練に新しい視覚技術の導入をしてきた。その最新のプロジェクトにはもちろんMRの導入が含まれる。ゲームの開発会社であるEpic Games社のUnreal Engineとコラボレーションし、宇宙飛行士の訓練用に、MRによる国際宇宙ステーションシミュレータを作成した。
ひとりの宇宙飛行士がスペースシャトルと国際宇宙ステーションでの無重力状態で作業を行えるようになるためには、2年で厳しい講義とシミュレーション訓練を経なければならない。
これまで、国際宇宙ステーションの外で行われる作業の訓練は、Natural Buoyancy Labと呼ばれる何百万ガロンの水で満たされた巨大なプールで行われ、これはスペースシャトルおよび国際宇宙ステーションの一部の実物大模型と組み合わせて使用されていた。これらの設備は素晴らしものではあるが、サイズ、容量などに制限があるため、使用するのに限界がある。そこでNASAはこれらの既存の設備・施設とMRを組み合わせることで、宇宙飛行士により多くの訓練に時間を使えることを望んでいる。
NASAとUnreal EngineはこれがどのようなシステムなのかについてYoutube上で映像を公開しているので紹介しよう。
この新しいMRシステムは、宇宙飛行士たちが宇宙ステーションで使用するさまざまな機器、機械、メンテナンス作業を可能にするためのトレーニングの一部分となる。また、この映像を見てわかる通り、無重力での作業を効果的にシミュレートできるような物理的ツールと組み合わせて使用されている。
NASAのソフトウェアエンジニア、マシュー・ノイズ氏は、「トレーニングがより現実的であればあるほど、実世界での迅速な対応が可能になります。」と語っている。
元記事:http://www.techradar.com/news/nasa-is-training-its-astronauts-using-mixed-reality