2017
10.20
10.20
【World MR News】MR技術が犯罪捜査を助ける時代に
事件の現場で発見された立証物等を警察が入手できるようなMR技術をつかったプロトタイプシステムが、実際に犯罪を解決するのに役立っている。
このプロトタイプシステムはMicrosoftのHoloLensを利用したもので、さらにMicrosoftのパートナー開発企業Black Marbleの犯罪現場調査アプリを用いることによって、現実世界における警備業務への使用に適したシステムが出来上がってきたようだ。
■Microsoft HoloLens: Partner Spotlight with Black Marble
このtuServアプリ(警察官のための証拠を捕捉して文書化するためのツール)はイギリスのベッドフォードシャー警察で開発された。遠隔地で働く警官たちの役に立ち、現場の証拠汚染を減らし、警察の中でのコミュニケーション効率も上げてくれる。
現場へ行かない上級官たちも重要なポイントを強調するために犯罪現場に仮想マーカーを置くことができる。通常のとは異なり、現場の物理的な破壊汚染を最小限に抑え、必要なときにいつでも犯罪場面の3D表現を再訪することができ、捜査のスピードアップにつながるのだ。
ベッドフォードシャー警察のニック・リール氏は、「MRがtuServを通して警察に革命を起こすことは間違いないと言えるだろう。犯罪シーンをスキャンし3Dでマッピングされたデータを残すことができて、相互汚染の問題を軽減し、捜査官が主要な犯罪のシーンを視覚化できるようになったのだから。」と語っている
これもHoloLensを使用することでMR技術を生かした事象の一例だが、近い将来「マイノリティ・リポート」のような形で捜査が行われる時代がやってくるのかもしれない。