10.18
【World MR News】カナダで初となるVR/AR/MRのテクノロジーハブ「Cube」がオープン
Microsoft HoloLensを使用することで、複数の人の目の前でホログラムを動かすことができる世界が現実のものとなってきた昨今、この技術を利用して、産学ともに様々な動きが活性化している。例えば、UBC(カナダ バンクーバーのブリティッシュコロンビア大学)のホログラフィック・ブレイン・プロジェクトでは、脳を様々な角度からスキャンし、そのデータのさまざまなレイヤーを操作することが可能になっている。こういった革新的な技術躍進の中、カナダで初となるVR/AR/MRのテクノロジーのハブとなる「Cube」がオープンした。
カナダのブリティッシュコロンビア州の大都市、バンクーバーのレイルタウンに位置する「Cube」は、3D開発のインキュベーターだ。バンクーバーの中で今最も急速に成長している業界の一つであるVR/AR/MR産業では、すでに17,000の雇用創出と、州の売上高として23億ドル以上をもたらしている。「Cube」は、より多くの新興企業に刺激を与え、バンクーバーのバーチャルプロダクションリーダーとしての地位を固めようとしている。
BCテックアソシエーションのCEOであるBill Tam氏は、「起業家に対し、ツール、サポート体制環境を提供することで、州の中で急成長するVR/AR/MR業界の成長をさらに加速し、ハイテク企業を成長させるトップエコシステムの一つとして強化します」と述べている。
この6,000平方フィートのロケーションには、最新の技術機器、ビジネス構築ワークショップ、メンタリングと技術トレーニングプログラム、業界イベント等が揃い企業に提供され、オーダーメイドのグリーンルーム、私有のオフィス、50階のオープンオフィススペースフロアで埋められている。一言でいうならば、ソフトウェア開発者にとっては「夢のような環境」と言えよう。
バンクーバーは、現在北米大陸において3番目に大きな映画制作センターを保有しており、世界最大級のVFX・アニメーションスタジオや技術者が揃っている都市でもある。「Cube」はこれに加えて、VR/AR/MRをさらに成長させ地域貢献するだけでなく、イノベーションエコシステムの分野でもムーブメントを牽引していくことに期待が寄せられている。
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