07.14
【World MR News】Microsoft、HoloLensの開発パートナープログラムを拡大
Microsoft社はHoloLens用のMRアプリ開発における提携パートナー企業のネットワーク構築を拡大してきている。この新たなMRパートナープログラムは、システムインテグレーターやデジタルエージェンシーを含む既存のHoloLens代理店などは適用除外しており、プログラムを拡大する動きについてMicrosoftは
次のように説明している。
「我々は、成功するMRソリューションは、素晴らしい経験・体験を基に構築されているということを
学びました。これらの経験・体験には、創造的な設計コンポーネントとアプリケーションと
インフラストラクチャを統合して展開するための強力な能力が必要となります。
世界中のシステムインテグレーターは、顧客のビジネスとIT目標を達成するために、Microsoftの技術構築、サポート、統合、拡張する方法を既に知っています。MRパートナープログラムのメンバーとして、これらのSI企業やデジタル/クリエイティブエージェンシーは、企業の商用顧客向けに、3D及びMRの構築に重要な
役割を果たすことになるでしょう。」
このような適正資格のあるMicrosoftのパートナー企業では、テクニカルトレーニングと
セールストレーニングを含む数週間に渡る準備プログラムを進めて行くとしている。そして準備プログラムを修了し、充分なコンセプト理解の実証ができれば、Microsoftの開発陣に、販売とマーケティング面での
サポートを行っていくという。
今年3月には欧州に拠点を置く7つの新しいデジタル代理店をパートナープログラムに追加するなど、Microsoftはこのわずかな間に、MRホログラフィックヘッドセットの商業的な体験を生み出していくために、他企業と協力するパートナーネットワークを着実に拡大している。
また、Microsoftでは、MR製品に関するより優れた専門知識を持つチームのための迅速な対応も提供すると
している。これらのグループは、Microsoftのチームと共に、HoloLensの顧客たちとすぐにでも仕事を
開始することができるのだ。
Microsoftでは現在、ボーイング、シルク・ド・ソレイユ、クリーブランド・キャバリアーズ、Cylance、
PGAツアー、レアル・マドリードなどを含む世界中の有名企業や団体用のHoloLensコンテンツ開発を、
30以上のエージェンシーで行っているという。
■関連動画:シルク・ド・ソレイユのHoloLens Demo at Microsoft Build 2017
Oculus RiftやHTC Viveなどのバーチャルリアリティヘッドセットは、主にゲーム体験をしたい消費者を
ターゲットにしているが、HoloLensは全く別のアプローチを採用している。
HoloLensは実世界の表面やシーンに仮想イメージを配置することができるという点で、突出したデバイスであり、世界の市場を動かすビジネスアプリケーションとして位置づけていると言えるだろう。