2017
05.26

【World MR News】Air New Zealand、乗務員がHololensの試用を開始

World MR News

トライアルの一環で、航空会社のAir New Zealandでは、一部の客室乗務員がHololensの着用をして客室業務にあたっている。乗客の要求に対して、より効率的な対処を行えるようにするためだ。Hololensの着用により、客室乗務員は多くの情報を得ることができる。乗客たちのそれぞれの顧客情報に素早くアクセスし、また、機内での乗客の心の状態を検出するために顔認識による情報取得も可能だ。

これを使うことで、乗務員たちは、乗客の旅行計画のサポートや、食事注文(アレルギーや個人的好みを判断)、飛行時間に関する質問等についても素早く回答できるようになる。しかしもっと重要なことは、起こりえる未然の状況に対処する方法を提供してくれることだ。例えば、他の飛行クルーや地上の乗組員からの、届ききらなかった隠れた情報についても、この技術を介することによって迅速にその情報を得ることができるようになるからだ。

この取り組みが本格的に展開されるのかどうか、具体的にはまだわかっていないが、おそらくこのトライアルによる成果に基づいての進行となるだろう。まだまだ乗務員たちにとって、手軽に装着できるものとは言えないヘッドセットのデバイス技術自体の発展にもよるところは大きい。マイクロソフト社のHololensは、もちろん有能な機器であることに違いはないが、現段階ではかなり高価であり、実際、仕様上の制限も多い。

近い将来、MR技術の発展によって、乗務員、乗客ともに、空の旅を今よりも快適に過ごせるようになっていることに期待したい。

参照元:https://www.digitaltrends.com/virtual-reality/cabin-crew-augmented-reality/