05.18
【World MR News】ペイントもMRの世界で楽しむ時代
アーティストのAnna Zhilyaevaさんは、最近自身のYouTubeチャンネルにて、拡張現実絵画「Anna’s dream brush」を公開している。これは、キャンバスに描かれた実際の絵画とVRペインティングソフトの「Tilt Brush」の利用を融合したもので、MR・複合現実のジャンルに相当するもの。
Annaさんは「Tilt Brushの使い勝手の素晴らしさにとても驚きました。それで、これまで伝統的な手法で描いてきた絵を、バーチャルリアリティの世界で拡張していこうと思ったのです。」と語っている。グリーンスクリーンキャプチャを使用して複合現実の画像を生成すれば、まさにアーティストが実際のキャンバスから直接ブラシをストロークして描いているように見える。「Anna’s dream brush」には、このほかにもTilt Brushを利用した作品映像がいくつか公開されている。
Tilt Brushは現在、多くのデジタルアーティストが利用するVRペイントアプリとなっており、GoogleVRチームから定期的なアップデートを受けて、HTC Viveの発売以降わずか1年ちょっとで機能を改善・追加し、世界中から注目を集めているソフトだ。Oculus Touchでオンラインギャラリーにスケッチを共有する機能を導入したヴァージョン10では、ブラウザ内で3D映像を観ることができる。例えばAnnaさんの最新の作品がこちら。
シーン内の光の位置、背景色などを調整できる新しいライティングや背景パネル機能など、彼女はヴァージョン10における改善点を高く評価していて、MRの世界で楽しむペイント作品を次々と制作しているようだ。こういった作品がたくさん出てくることによって、新しいジャンルのアートや遊びが今後一層増えていきそうである。
参照元記事:http://www.roadtovr.com/artist-fuses-real-virtual-art-tilt-brushed-mixed-reality/