2017
04.14

【World MR News】Lifeliqe、 HoloLensを利用して中等教育カリキュラム試作導入

World MR News

3Dビジュアル技術を活用し、ミドルスクール(中高生)への学習カリキュラムを提供しているLifeliqeが、アメリカの中等教育向けにMicrosoft HoloLensを利用して、MRエデュケーションプログラムを試験的に開始したことを発表した。

これまでにLifeliqeが提供している人気のレッスンアプリと3Dモデルの教育コンテンツを、現在MR/VR/ARのツールとしてメジャーなデバイスであるHoloLens及びHTC社のViveを使用して試験的にスタートされ、アプリはWindowsとiOSにも対応している。

このパイロット版カリキュラムは、ワシントン州シアトルの学校Renton Prep、そしてカリフォルニア州の学校Castro Valley Unified Collegeの2校で実施されており、生徒や先生は科学の時間、HoloLensを用いて授業をしている。

それがこちらの映像だ。

Renton Prep校のイノベーティブ・ティーチング・アンド・ラーニング・サイエンスディレクターのMichelle Zimmerman氏は、「私達はこの数ヶ月間、学校教育のカリキュラムの一環として、バーチャルリアリティを用いて学習してきました。生徒たちはMR技術を利用しての学習を好んでいて、これが次の革新となりそうです。」と話している。

また、Castro Valley Unified CollegeのキャリアスペシャリストであるRichard Schneck氏は、「Lifeliqeの提供するカリキュラムを使用することによって、生徒たちは視覚化された血管や臓器をみることができるため、学んで覚えることにとても有効です」と述べている。

この技術を利用して循環系と電気陰性度の学習を受けた生徒は、「本当にリアルで、すごく面白かったです」と語っており、今後数週間のうちに多数の学校で実施されるため、より多くの生徒と教師がこのMRの体験することができるようになる予定だ。

Lifeliqe社のCEO、Ondrej Homola氏は、以下のようにコメントしている。
「MR技術は教育コンテンツにとって、実にユニークな手段です。まるで実体験のように学習できるという点において非常にワクワクさせられます。この試用期間で、MRが秘めている大きなポテンシャルと可能性が示されました。
Microsoftはコンテンツ開発における第2の大手技術企業です。2016年にはHTCのViveに教育事業の戦略パートナーに選ばれました。」
また、Microsoft HoloLensとWindows Experiencesのジェネラルマネージャー、Lorraine Bardeen氏は、「この中等教育の分野のMRのパイロットカリキュラムでLifeliqe社と一緒に仕事ができることを大変素晴らしく思っています。3DとMRには学習理解の向上のための大きなポテンシャルがあります。私達はそれを学校の教育プログラムとして活かし、広めていけることにワクワクしています。」と語っている。

参照記事:http://finance.yahoo.com/news/lifeliqe-piloting-mixed-reality-applications-160000011.html